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肌とオキシトシン

北から南まで、日本各地で豪雨の影響が出る中、
東京はびっくりするほどの空梅雨でしたが、
今頃ようやく恵の雨が潤してくれているようですね。
の雨が一転、被害を受けた地区の方々には心よりお舞い申し上げます。
雨の降らない間は毎朝、借りている市民農園に足を運んでいたものの、
雨が降るとやはり植物たちの勢いが違います。
ジョウロで水やりするのとは、伸びやイキイキさがまったく違うのです。
まさに「喜んでいる!」そんな感じがして、雨、水の力を肌で目でにおいで、感じます。
ところ変わって・・・先日から早めの夏休を頂き、マレーシアにいます!
17年ぶりの友人に再会し心にも栄養をもらっていますが、
目にも鮮やかな大きく茂った葉や色とりどりの花は圧巻。
ここでも雨の力、水の力を体いっぱいわっています。
透明なのにしょっぱい海の水がわが子たちは不思議なようで、
どこから塩は来るの? 塩は体にいいからお魚は元気なの?
との、哲学的な質問に母は答えに窮しております・・・
当たり前、それが自然、だけれど、考え出すとやっぱり不思議。
人知の及ばぬ自然に法則性を出し、人間界に応用した先人はやはり偉大だ、
と、海をながら自然科学や東洋医学の核になる何か、を感じる旅にもなっています。
1分間の呼吸数は波の1分間のリズムと同じ、
だから波をていると呼吸も安定して気持ちが落ち着く、
というけれど、ここの波はリズムがとても速い・・・!?
国民性と自然のリズムって果たして一致するのか?
とか、
地域によって流行る病や症状が違えば、
それに合わせた治療法や生薬が出る、
やっぱり土地のものを旬のものを食べるのが体つくりの基本!
とか、
当たり前のことだけれど、その場で体感することは
知識を頭で入れるのとはまた違う。
肌で覚えたことは、五感の記憶はどこで活きてくるか分からない。
ということで、五感でわい尽くして、パワーアップして帰ります!!
・・・と、今月号はそんな夏休雑感で終わってしまいそうなので
その前に少しだけ。
先日小学校PTA教養講座で、
「東洋医学入門~親子でできるセルフケア」と題し、
保護者向けにお話をさせていただきました。
3年前にも都内幼稚園にてお話させて頂いたのですが、
今回は小学生、年齢も6~12才と幅広いこともあり、
ちょっと難しい年ごろに入りかけた子どもたちへの応用編です。
幼稚園児なら膝に乗せて「可愛いかわいい~♡」ができますが、
小学生も後半になると、膝に乗せて撫でまわすことはしませんものね。
でも!まだまだ基本はスキンシップで解決できます!!
いや、大人であっても、スキンシップで解決できることは多いのです。
ということで、前半の講義に続き、後半の実技では受講生同士ペアになり、
お互いマッサージや歪取り体操のしあいっこ。
(本当はお灸がしたかったのですが、会場の都合もあり、今回は断念しました・涙)
以前も何度かお伝えした、信頼ホルモン・愛情ホルモン・幸せホルモン「オキシトシン」は
加齢とともに分泌減少する成長ホルモンなどとは違い、
年齢に関係なく、スキンシップにより増やすことができます。
くつろいだおしゃべりだけでも増えるという説もありますが、
やはり確実なのはスキンシップ。
ヨーロッパでは保険適用で処方されるオキシトシン噴霧薬が、
肌に直接触れることで出せるなんて、副作用がないどころか、利点ばかり!!
講座の後、「毎日子どもが、やってーというのでマッサージしています」
「自然と話す時間が増えました」など、嬉しい声が届いています。
オキシトシンは触れる側、触れられる側どちらにも出るので、
双方ともに不思議と心が落ち着き、自律神経も整い、
関係が良好になるのです。
長くなるので、スキンシップとしてのマッサージ法はまた来月以降にしますが、
いつもより時間のある夏休、親子で、家族で、友人と、
触れ合う時間を作ってませんか?
ちょっと肩をさすってあげる、
いってらっしゃい、の際に、ポンと肩に手を添えて送り出す、
だけでも親子、夫婦、友人、職場での関係がよくなります。
夏休、触れあうことで心にも体にも休息と栄養がいきわたりますように!