花冷えという言葉がぴったりの冷たい雨ですが、
花たちも虫たちも、冬と春の間を行ったり来たりしながら、
出番を待っています。
新入生、新社会人ほか、新たな一歩を踏み出される方、
おめでとうございます！
何をするにも体は資本。
「食・息・動・想・環境」のバランスを保ち、
春の香りを胸いっぱい吸い込んでエネルギーとし、
気持ちよくスタートを切りましょう！
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さて、先月は、
「薬を飲まない薬剤師、サプリを摂らない栄養士」
今回はお薬についてです。
「さて、質問です。
あなたはどうしますか？Ａ.水を汲み出す Ｂ.穴をふさぐ」
全員がＢ.穴をふさぐ を選んだところで、石井教授が一言。
「でも、ボートに水が半分以上溜まっていたら、
だからと言って、水を汲み出すだけでは疲弊し、
ですから、状況によって採る方法を変える必要があります。
この場合、『Ａ水を汲み出す』がいわゆる薬による対症療法で、
『Ｂ穴をふさぐ』は自己免疫による根本療法に当たります。
あれ？薬が穴をふさいで体を治してくれるのではないの？
薬はたまった水を汲み出すだけで、
穴をふさぐのはあなた自身の体なのです。
『溜まった水を汲み出す作業で疲れてしまう』というのは、
薬は肝臓で解毒され、
体内をめぐり続けます。
肝臓がアルコールを分解するのはよく知られていますが、
そのほかに胃腸で消化した食べ物も分解無毒化しますし、
消化液の一つ『胆汁』を作ったり、糖質タンパク質脂質を分解・
体の中で使えるエネルギーを取り出すなど、「身体の化学工場」
非常に重要な働きを担っています。
肝硬変などで肝臓が機能しなくなると、
また、腎臓はご存知尿を作る機関ですが、
腎臓のフィルターで必要なものと不要なものがフィルターにかけら
これまた肝臓とダブルチェックで体を守っています。
腎臓が傷んだ透析患者さんの大変さを見ると、
お薬はその効果と引き換えに、
ですから、長期にわたる服用は、私たちの体自体をむしばみ、
という自覚を持ち、穴をふさぐ努力も同時にせねばなりません。
副作用のない薬は存在しない。
すべての薬には多かれ少なかれ必ず副作用があることを覚えておい
「風邪をひいて熱が出たときのことを思い浮かべてみましょう。
ウイルスや細菌が入ってくると、体の免疫細胞が戦い、
熱は免疫細胞が活性化している証拠なのです。
それなのに、熱が出た！大変だ！
せっかく働いている免疫細胞は動きを止められてしまいます。
結果治りが長引いてしまいます。
だからと言って絶対に薬を飲むなと言っているわけではないのです
乳児や高齢者、脱水症状が起こるほどぐったりしている場合などは
穴がふさがるのを待つより、
そこを見極めながら薬は使用しましょう。
咳止めや鼻汁止めも同様で、
あくまで穴をふさぐのは自分の免疫力なので、
夜眠れない、日常生活にひどく影響する場合を除いては
安易な服用は避けましょう」
と、薬剤師さんからの東洋医学的見解に、
ところで、「セルフメディケーション減税」
風邪薬、鼻炎用内服薬、胃腸薬、関節痛・腰痛などの湿布薬ほか、
薬局で購入したお薬が￥12,
ただし、健康診断を受けている証明書を出すなど、
気になる方は、最寄りの調剤薬局などでお問い合わせください。
使える制度かどうかはともかく、
国が予防医学に目を向け、動き出していることは事実です。
鍼灸治療や食事療法、運動療法は、
お灸には造血作用があり、免疫そのもの「白血球」
鍼にも血流を上げ、
もちろん、鍼灸治療も、医療費控除対象です。
温かくなり、身体づくりにも適した春、
食べて動いて、ケアして、活動的に春を過ごしましょう！