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小児はりQ&A

暦というのはよくできたもので、
「大寒」の頃は本当に寒い日が続きましたね。
そんな中でも、近所の蝋梅が甘~い香りを漂わせ、
ほんわりあたたかな気持ちにさせてくれます。
さて、前回、「鍼灸室らく」の活動について
Q&Aスタイルでお知らせさせて頂きましたが、
今回はその子供版です。
大人の鍼灸でもハードルが高いのに、
「こどものはり」なんて、なおさらです。
それでも、大阪では実に7割以上の人が「知っている、かかったことがある」。
一方、東京ではわずか25%・・・
そんな東京での知名度と受療率を上げることが
今年の課題!!
ということで、今回は小児はりQ&Aをお届けします。
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Q.小児はり灸ってなに?痛くないの?熱くないの?

A.江戸時代に大阪でうまれた、子どものための特別な鍼(はり)です。
 鍼の先をふわりと、皮膚にあてながらなでるだけで、決して刺しません。
 お灸も、温かく感じるところで止めるため、心地よいです。
 騒いだり遊んでいる子ども達も、ピタッと動きを止め、うっとりするほどです。
Q.すぐに効果が出るの?どのくらい通うの?
A.夜泣きや便秘、咳や小児ぜんそく、各種の痛なら、その日から効果があります。
 治療効果に個人差はありますが、喘息やアトピー性皮膚炎、胃腸虚弱などは、
 半年ほどを目安に週に一度~月に2度は通ってください。
Q.どうして効くの?
A.皮膚への接触刺激は、脳にまっすぐ送られます。
 そして、体性-自律反射と呼ばれる反応により、関連する内臓がコントロールされ、正常化するのです。
 自律神経が安定すると、情緒も安定し、集中力も増し、大脳の発育を促進します。
 また、免疫細胞も活性化されるので、心身ともに健康になります。
Q.何に効くの?

A.風邪の初期なら悪化せずに済ますし、長引く風邪やしつこい咳、中耳炎、鼻水、
 アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎も改善します。
 便秘、下痢、食が細い、食べムラなどの消化器トラブル、意外と多い頭痛&肩こり、
 ひざやかかとが痛い成長痛、おねしょ、チック、対処法のない視力低下や側彎症(そくわんしょう)、斜視・斜頸・・・
 また、ADHD、LDなど発達障害や多動児の生活改善もご相談ください。
 難病に対しても血中数値が下がり、QOL改善がられます。
 
Q.首のすわらない赤ちゃんでも大丈夫?

A.生後1ヶ月からOKですから、お薬を飲ませられない赤ちゃんにも安心です。
 また、定期健診で成長や発達に問題があるのではないか、と言われた場合でも、
 小児はりなら「要経過観察」期間に改善を目指せます。
Q何才まで受けられるの?

A.12才を目安としています。
 体も心も変化し、不安定な思春期に、塾通いで肩こりや頭痛、
 ストレスも抱える中学生や高校生には、大人の鍼をプラスしながら、治療を行っていきます。
 また、刺さずにソフトな小児はりは、鍼の怖い大人の方や肌の非常に敏感な方、
 ご年配の方にも、安心して受けていただけます。