保温と保湿②

「10月というのに、季節外れの暑さにつられた蝉の声が聞こえました」
と書いていた先月から一転、今月は「観測史上初の11月の積雪」!!
この寒暖差には本当に参ります。
随分と早くにインフルエンザが出始めていますが、
皆さんは大丈夫ですか?
さて、秋の臓腑「肺・大腸」は「呼吸器」「皮膚」とつながり、
「乾燥」に弱いのでしっかり保湿保温して
乗り切りましょうとお伝えしましたが、今回はその第2弾です。
保温といえば、お灸。
ですが、体全体を手っ取り早く温めたい場合は、
湯たんぽ(シリコンゴム製が便利)を抱っこしましょう。
上半身がゾクゾク → 首ねっこ「大椎(だいつい)」+鎖骨の下
下半身が氷のよう → 仙骨(尾てい骨の上あたり)+内腿にはさむ
これまで何度も登場した大椎は、首を曲げて出る骨のすぐ下のツボ。
風邪のひき始めにお灸やドライヤーで温めると翌朝にはスッキリ!
でしたね。
冷えは冷えでも、胃腸が弱い方やストレス性の場合は
おへその上4寸、約指6本分上の「中脘(ちゅうかん)」と
おへその左右両脇指3本分外側の「天枢(てんすう)」へお灸が効果的。
膝の下、斜め外側の足三里も加えれば、胃を整えるにはバッチリです。
それでもお腹全体が冷えているなら、おへそから指4本分真下の
「関元(かんげん)」もプラスしましょう。
じんわりお腹があったまって、呼吸が深くできるようになるのが目安です。
そして・・・手足が冷たい!という人には、ここ、
八風(はっぷう)と八邪(はちじゃ)を使ってましょう。
八風は足指の股(指と指の間)、八邪は手の指の股(水かきのあるところ)。
いずれも、指で挟んでひっぱり、はじくように放す。
足の八風も同様に指と指の間の肉を指で挟んでひっぱり、はじくように放す。
のも良いですが、仕事中でも電車の中でも、とっても簡単にできるのが、
「座った状態で指5本全部を足裏側に曲げる」。これだけ。
ちょうど足の甲を伸ばすような恰好になりますね。
こんな簡単なことですが、不思議なくらい効果的で、
じわ~っと血が流れるのを感じられます。
加えて、手の甲・足の甲の骨と骨の間をグリグリと圧して、
骨から肉を剥がすイメージで、ほぐしましょう。
首・肩が凝っていたり、手足が冷えてむくんでいたりすると、
え?なんで?と思うほど痛いです。
がなくなるまで、ゴリゴリもすると、
手足が温まり、首回りがスッキリします。
手足が冷えやすい方はクセのように、しつこくやっててください。
お灸をするなら、足は女性ツボの「三陰交(さんいんこう)」や
親指と人差し指の間をさすりあげて止まる「太衝(たいしょう)」
「太衝」は血液循環を良くしてくれる重要なツボですから、
今のうち毎日施灸して、来る真冬に備えましょう。
では、寒さはこれからが本番。
体をしっかり温めて、元気に乗り切りましょう!!