咳止めツボ

梅雨入り前の爽やかな今の季節は一年の中でも

一番気持ちよく、過ごしやすい時期ですね。
高貴な紫のあやめに、ピンクのつつじ、一面のやまぶき、
曇り空に溶け込むブルーの紫陽花・・
眼にも鮮やかでたまらなく幸せな気持ちになります。
暑すぎず、寒すぎず、乾燥せず、
インフルエンザや風邪などの感染症も少なく、
体にとってもとてもやさしい季節。
かと思いきや、意外に咳の風邪が流行っています。
春の運動会シーズンで連日の練習がこたえて、
というお子さんも少なからずいますし、
マイコプラズマ肺炎が出ているという話も聞きます。
咳の風邪は本当につらい!!!
昼間は大丈夫でも、夜になると、
床に就くと咳が止まらず苦しい。
これは体を休ませる「副交感神経」に
気道を狭くする作用があるからです。
昼間活動するための「交感神経」がONの時は、
気道を広げ沢山酸素を取り込もうとしますが、
休んでいる時は活動時ほど酸素は要らないため、
気道が狭まり、呼吸がしにくくなります。
また、横になることで、重力から解放されて
横隔膜が上がるため、起立時に比べ肺は圧迫されます。
これが、夜床に就くと咳が出るメカニズムです。
寝たいのに咳で眠れないほどつらいことはありません。
睡眠が妨げられると、体力も消耗し、治る風邪も治りません。
子どもの咳はお母さんが気になって親子ともに寝不足になりますし
ご高齢の方の場合は、咳のし過ぎで肋骨にひびが入ることもあります。
気分的にもイライラします。
一刻でも早く咳を止めたい!
そんな時には、親指の延長線上で、肘の内側にある
「尺沢(しゃくたく)」というツボ。
痛気持ちよい感覚が出るところを探して、
ぎゅーっと圧し込ます。
指で圧しにくければ、ペンのお尻などを使うのが良いでしょう。
喉がすぅっと開く感じがするはずです。
喉の下、左右の鎖骨の間の凹にある「天突」というツボも効果的。
お子さんの場合は、鎖骨の下を広くマッサージするか、
軽くタップしてあげるのが刺激が少なく、良い方法です。
市販のハッカ油か、ペパーントのアロマオイルを希釈したものを
塗布しながらマッサージしてあげると、すぅっとしてより効果が上がります。
夜中苦しそうな時は、一旦抱き起こし、体を立ててから行うと
咳が止まりやすくなります。
ぜひお試しください!
おまけに、咳止めには玉ねぎを半分に切って枕元に置いておくと良い、
という方法を教えてくれた方がいらっしゃいました。
ネギを首に巻く、というのと同じ原理で、
ネギ系のお野菜に含まれる辛成分が空中に揮発され効果を発揮するようです。
効果のほどは・・・お試しの方、お知らせください(^^)